4月21日 新緑の青野原

朝起きたら、二人とも居なかった(^^;;。滋は学校、聡は海へ出かけたらしい。青野原に向けて出発した。久々のソロキャンである。中央道は、丁度新緑の季節でなんとも心が弾む。杉・ヒノキと広葉落葉樹でまだら模様になった山がカーブを曲がるたびに違う顔を見せ、紅葉ではないが濃いも薄いもあり、その美しさに思わず『わ〜!』と声が出る。桜よりも何倍も素敵な景色である。

 青野原はほとんど人が居なかった。雨がポツポツ来ていたが、タープを張るのがめんどうなので入り口から2番目の東屋の下にテントを張った。人が少ないので結構広い東屋を独り占めである。これでテントを張り、テーブルを置き、焚き火も出来る。早速、家から持っていったコナラをチェーンソーでタマ切りにし、薪割りをした。少し足りない気がしたので、裏の山に倒れていた杉を切ってきて、それもタマ切りにし、マキを作った。これで2日は持つだろう。今回は、食事は非常食用に車に積んであった食料を片づけるつもりで、買い物をしないで行った。缶詰やインスタントラーメンやレトルトのカレーやら、米も含めて結構積んである。昼はラーメンを作り、缶詰を開けて食べた。

           

 コーヒーを飲んでから、ちょいと散歩に出ることにした。道志川に流れ込んでいる支流をさかのぼって行くことにした。橋を渡って渓に降りると鶯が間近に鳴いていて、なんとも春である。水量が少ないので、ウェーディングシューズ無しでも川沿いを上っていくことが出来た。立ち止まって新緑を撮影し、鳥の声を聞き、石に腰掛けてタバコを一本吸う。『いや〜 、いいなあ!』と、思わず独り言がでた。カーブをいくつか曲がって行くと、大きな滝に出くわした。沢屋さんにはともかく、僕には巻き道が全くない完全な行き止まりだった。しばらく滝の下で休み、帰ってきた。1時間ちょっとの散歩だったが、しみじみ解放される時間だったなあ。

            

 夕方まで焚き火にあたりながら本を読んで過ごした。明日は早起きして釣りをするつもりなので、仕掛けの準備もしておいた。5時、ちょっと早めの夕食の準備にかかる。と言っても、米を炊くだけである(^^)。今回はmIKEさんのHPから応募して、大潟同友会の小林さんから送ってもらった無洗米を炊いた。1合パックを2つ開けて飯ごうを使って炊いてみたが、実にうまくいった。ソロで出かける時には便利なお米である。白米と缶詰だけの夕食だったが、なんともはや贅沢な気分の夕食だった。

    

食後はコーヒーを飲み、焚き火にポツリポツリと薪を足しながらノンビリした。途中でウィスキーに代えて本を読んでいたら、眠くなってきてしまった。テントに入って続きを読もうとシュラフにくるまったら、もう本当に眠い。明かりを消して、また降り始めてきた雨音を遠い子守歌にして眠りについた。