2002.04.26-30  会津の春はドラマチック


☆4月26日(金)  会津へ

4時に家に帰った。早速準備を始める。といってもログハウス前にテント泊なのでそれほどの準備はなし。食料も現地調達のつもり。滋も聡も帰ってきた。あれこれ積んで6時に家を出る。

中央道から首都高速にはいると途中の電光掲示は板環状線が真っ赤になっていて、首都高速がまる1周渋滞である。ま、覚悟はしていたがまる1周はちょいとひどいので、外苑で降り下を走る。かって知ったる抜け道を走り浜町に到着。コンビニに寄り今日の夕食と明日の朝食を買い、箱崎ICから再び高速に乗る。首都高5号線も東北道もあっけないほどガラガラで蓮田SAに到着。ウドンを食べているとハミさんからこれから高速に乗りますと携帯に電話が入る。

わたるさんも到着して、西那須野ICを目指す。僕は途中のSAでガソリンを補給したので10分遅れでICで合流。会津を目指す。夜なので景色を楽しむことは出来なかったが、1時間半で秋山さんのログハウスに到着。結構気温が低い。

僕は庭にテントを張って寝床の準備。川は見えないが渓流の音が心地良さげに聞こえていて、ぐっすり眠れそう。ミニ宴会があって、早々にシュラフに潜り込む。テント泊には丁度良い気温で、持ってきた本は開くこともなく寝てしまった。

☆4月27日(土)  春、春、春・・

ウグイスの声で目が覚めた。なんとも贅沢な目覚まし時計である。渓流の音が相変わらずいい音で聞こえている。テントの外に出てみた。唐松の芽吹きである。庭のカエデがかろうじて芽吹きから葉に変わる時期で、一番好きな季節のちょっと手前といった感じである。ただ、後で知ることになるのだが関東の春と違って、南会津のこの時期は春の全てのグラデュエイションが混じり合った季節だった。

まだみんな寝ている様子なので、車で坂をたかつえスキー場まで行ってみた。坂を登っていくとどんどん季節はさかのぼっていく。少しガスってはいるが、真正面に真っ白に雪をかぶった会津駒ヶ岳がド〜ンと見え、手前は芽吹きの山、その手前は新緑が萌え始め、一番手前の山々は山桜がボワっと咲いている。ウグイスが鳴いて、いつも遊んでいる関東ではあまり見ることの出来ない春である。

小屋に戻ってコーヒーを淹れて下を流れる川を見ながら飲む、美味い。庭に大きなブルーシートを広げて外でワイワイと朝御飯にする。食後、わたるさんが積んできたBD-1を借りて散歩に出る。節句の幟、菜の花、水仙、土筆、桜、唐松の芽吹き、遠くの山の残雪と新緑。一遍にごちゃ混ぜの春が来て居て、なんだか胸がいっぱいになる。ため息一つ。

         

散歩からもどり、何組かに分かれて山菜を採りに行くことにする。僕は猫さん案内の組に入れて貰った。国道401号に出て伊南村を過ぎ南郷村に入る。左折して沢に入っていく。村営の無料キャンプ場があり、そこに車を置いてみんなで渓流沿いを歩く。フキノトウ、コゴミがあちこちに顔を出している。カタクリの群生があってみんなで歓声を上げる。ノカンゾウ、コシアブラ、とにかくたくさん採れた。沢を進んでいくと上流に近づくにつれて残雪があちこちに見られるようになる。雪の向こうに文字通り萌えるような新緑の景色が広がり、もう参りましたと言いたくなるような春である。

満喫して車に戻る。昼食はそば屋に寄って蕎麦を食べた。これがまたなかなか美味しい蕎麦でハズレの無い旅である。

小屋に戻ると、僕らの組が最初だった。さっそく天麩羅を揚げて試食である。フキノトウのほろ苦さが口いっぱいに広がり、”春を食べる”である。ノカンゾをベーコンで炒めるとこれまた絶品。コゴミを湯がいてマヨネーズと醤油で食べる。う〜ん、参った(笑)。

そうこうするうちにみんな戻ってきた。採れた山菜を新聞紙に広げて分けてみると実に豊富な春が実感される。カタクリ、コゴミ、フキノトウ、ノカンゾウ、ヤマブキショウマ、コシアブラ、ミズナ、ツクシ、ヨモギ、ギョウジャニンニク、ハリギリ、ノビル、ニラ、ワサビ、タケノコ。僕自身はさすがに全部食べきれなかった。

そのまま宴会が夜になっていった。僕は七輪に炭を熾し、いつものテーブル炬燵状態で過ごした。気温はドンドン下がっていき、2、3度まで下がったのではないだろうか。なにはともあれ、会津の春満喫の一日だった。







☆4月28日(日)  ブナ林

少しゆっくり起きた。早く目が覚めたらたかつえ温泉に朝風呂に行こうと思っていたが、寝坊してしまった。ハミさんがすでに起きていて、まずは朝のコーヒーである。気温は随分下がって氷点下になったようだ。落ち葉の上には霜が降りていた。シュラフは快適で、どうも氷点下2〜3度が適温のシュラフのようである。

バラバラとみんな起きだし、コーヒーを3回淹れた。今日の予定は、ブナ林を見に行くことである。あれこれ検討の結果只見町にある<恵みの森>にあるブナ林を見学することになった。道に迷ったり、ハミさんのデリカパンク事件があったりしながら布沢まで到着。

林道を走り、結局<恵みの森>ではない場所に行き着いてしまったようだったが、目の前に広がるブナ林の新緑があんまり綺麗なのでここを見ていくことにした。時間はお昼だったので、田圃にシートを広げてまずはノンビリ昼食である。空は真っ青に晴れ上がりブナの葉を揺らす風も気持ちがいい。

昼食後仕事道のような足跡をたどって林に入ってみる。巨木はそれほど無かったが(といっても数百年の樹齢と思われる木はたくさんあった)、見事な林である。数十年規模のブナが沢山生えていて更新されている様子がありありである。見上げると青空に透き通ったように新緑が輝いている。ブナの新緑がこんなにも綺麗だとは、知らなかった。

一時間ほど歩いて車に戻った。みんな新緑を浴びてキラキラしていた。帰りは南郷村まで戻って<さゆり荘>というところで温泉に入ってきた。露天風呂の真向かいに見えている山の景色がなかなか見事だった。

小屋に戻り、夕食の準備である。今日は僕が山菜を入れたパスタを作った。ノカンゾウ、コゴミの緑がなかなか良い彩りのパスタになった。味は、まあまあ(^^;;;。そのまま夜の宴会になだれ込む。外は寒いので今日は小屋の中で焼肉である。ハミさんの七輪を持ち込んで大量の焼肉。煙がすごかったが、楽しい宴会は続いた。僕としては珍しくスコッチなんぞを頂いてしまったもので、アッという間に眠くなってしまった。一足お先にテントに潜り込む。なんとも至福。今日のブナの緑を思いながら眠りについた。

☆4月29日(月)  御池は雪の中

今日は撤収の日、秋山さんのログハウスに随分ノンビリと居させてもらった。庭のテント泊は快適でこれはこれでクセになりそう(^^)。ノンビリ片づけを終わり、それぞれにお別れである。僕はハミさんにくっついて檜枝岐村の御池まで行くことにした。

伊南村から檜枝岐に入りキャンプ場を横目に見ながら峠道に入ると立派なブナ林が現れた。車を道の脇に置いて雪の中に降りてみた。さすがに雪はもう締まっていてスニーカーでも歩ける状態だった。僕はいつもの長靴に履き替えてブナの写真を撮る。今日も快晴で大空と雪の白さとブナが実に見事だった。

御池ロッジの駐車場(道はここから通行止め)まで来てみると、除雪された以外の場所はまだ相当の積雪である。燧ヶ岳で春スキーを楽しむ人たちで駐車場は一杯だった。朝、燧ヶ岳に登ってお昼にはもう降りてきたというオジサンに少し話を聞いた。なかなか楽しい遊びだなぁと思ったが、スキーの苦手な僕にはちょいと大変かも。

あんまり気持ちがいいので、急遽駐車場にテーブルをだしてここでお昼にすることにした。といっても特に何にも用意してこなかったので、各自のリュックに入っているものを出し合った。ウィンナーやら、パンやら結構いろいろ出てきて、ワインが空き、珈琲をいれて、素敵なブランチになった。雪に反射する日差しが強く、全員日に焼けてしまった。

ノンビリ1時間半ほど御池で過ごし、帰りは伊南村まで下りて<窓明の湯>という温泉に入った。檜枝岐を過ぎここまで下りてくるとまた里の春である。露天風呂の外には新緑が萌え、桜の花びらが散って湯船に落ちてくる。なんとも贅沢なお風呂だった。

お風呂から上がってここでハミさん達と分かれ、僕は只見経由で関越の小出インターを目指す。檜枝岐、舘岩村、伊南村、南郷村、そして只見町までやく80km。伊南川沿いに結構飽きることなく走った。只見の駅前を左折して田子倉湖目指して峠に入る。峠には雪がのこり、その雪の中にブナの緑が萌えていてまたまた素敵な景色だった。何度か車を止めて撮影して走った。峠を下って2ヶ月分くらいの季節を通り過ぎ、いよいよ小出インターに到着。

  

あとはひたすら関越を走り続けた。

ここから、少しドラマがあるんだけど、これは次回のお楽しみってことで、今回の会津の春の旅は目出度くお終いである。