2001.07.14  小菅の山小屋

昼過ぎまで家でぐずぐずしていた。なんとなく出かけるのが億劫な気分で、でもどこかに行きたい気分。行き先もはっきり決めていなかった。

車を走らせて、小菅に行くことに決める。青梅に入りスーパーで買い物、偶然山根さんに会う。奥多摩湖を過ぎても、なんだか解放されてこない。普段走り慣れている道を走って居る気分である。小菅村に入り、小菅の湯を過ぎ、船木山荘の前に到着。結構、暑い。

食料とマサカリをもって山を登り始める。さすがに汗が噴き出す。小屋に着いて、荷物をおろし、小屋を開けてみる。台風が来ていたわけだが、中も外も、びくともせずに元気にしている。ポリタンクを持って水を汲みに行く。水場も台風でやられることなく、しっかりしていた。ポリタンクに水が溜まる間、石に腰掛けてタバコを吸う。水場ということもあるのだろうが、空気がいっそうヒンヤリしている。杉とヒノキとはいえ、林の中は気持ちがいい。ポリタンクに水が一杯になるころには、汗もひいていた。

小屋に戻ってまずは珈琲を淹れる。梢越しに青空がのぞき、珈琲の香りが立ち上がると、急激に開放感が広がってくる。ふ〜! 気分がいい!

テラスにゴロリと横になり、山の端からわき上がる雲をしばらく眺めていた。風が気持ちよくて、す〜と眠くなる。

気が付くとそろそろ夕闇がやって来そう。あわてて夕飯の準備、といっても、例によっておかゆを作り、肉を焼いて、あとはパックの漬け物だけ。でも、美味い!

食後の珈琲を飲んでいると、空の明るさは残したまま、あたりに夕闇がしずかにやってくる。ヒグラシが一斉に鳴き出し、こんな時間が欲しくてやってくるキャンプだが、なんだがもの悲しく、人恋しくなる時間帯でもある。

焚き火を始める。さすがに焚き火のそばで珈琲を飲むほど気温は下がっていないが、それでも焚き火である。久々に火を燃やし、なんだかホットする。すっかり夕闇があたりを覆うまでテラスに腰掛けて、ひたすらボーっとしていた。

『さってぇ・・』、と、独り言を呟いて、小屋に入る。小屋の中には電気があって、明るい。ランタンよりも随分と明るい。なんともありがたいものだ。スコッチをチビリチビリなめながら、持っていった本を読み出す。

じわ〜と眠くなり、電気を消す。こてっと眠る。