2001.4月14(土)  秩父で植樹作業-1

  準備を終えて車に荷物を積もうと外に出たら、ちょうどテールさんが到着した。今日は僕の車一台に乗り合わせていくことになった。集合場所は秩父市内影森の苗木を植えてある東大の畑なので中央道ではなく、下道で青梅から名栗を越えて行くことにした。道は空いていて2時間で秩父駅前に到着。駅前の駐車場は天気の良い土曜日ということもあって結構混雑していた。中野さんの姿を見つけて、立ち話をしていると続々と参加者が到着。車をいつまでも置いておけないので、数台で畑まで先に向かう。

      

  畑には加藤さんやJICKYさん達がすでに到着していた。ほぼ定刻で今回の参加者が全員集まった。まずはkazuyaさんから作業手順と注意事項聞き、早速作業にかかる。苗畑に植えてあるケヤキ298本、シオジ256本、カツラ40本、サワグルミ28本、ヤシャブシ10本をスコップで掘り起こし、植樹域ごとに本数をまとめ、カラーテープを付けた縄で縛る作業である。人数が多いので当初考えていたより早い時間で作業が進んでいく。植樹用の苗木がほぼ用意できることが見えてきたので、予定では後日に作業することにしていた隣の畑への植え替えも同時進行で行うことになった。これもたくさんの人数に助けられ、お昼までには全ての作業が完了した。当初は、植え替えの作業の為に、もう一度ここに来なければならないと考えていたので、随分助かった。

      

  お昼はめいめいで木陰に座り食べ、いよいよ豆焼沢に向けて出発である。僕とテールさんは食事班なのでみんなと分かれて途中のスーパーに寄って買い物をした。今回の食事はカレーライスと豚汁、そして翌朝はウドンである。テールサンがレシピを作ってきてくれたので、その表を身ながらカート2台にドンドン入れていく。肉2.7kg、ジャガイモ24個、大根5本などなど、紙に書いてある数量を見ているウチはそんなに感じなかったが、実際に買い物を進めるうちにその量の多さに少したじろいでしまった。買い物を済ませ、あわてて出会いの丘に向かう。今回は班分けをして班ごとの作業なのだが、僕とテールさんは班長と副班長になっている。その二人が居ないと作業も進めにくいだろうということで、出会いの丘から豆焼沢までほとんど走って降りていった。

  河原に降りると作業手順の説明がほぼ終わり、実際に作業にかかるところであった。担当のエリアの両側にサワグルミ2本、シオジ3本、ケヤキ2本、をほぼ1m間隔で植え、その中間に1m×1mのエリアを4箇所作り、その中にそれぞれ4本×4本を植えるという作業である。場所が河原ということで石がゴロゴロ転がっているし、トウ鍬で掘っても土があまり無い場所なので、植樹作業は結構大変だった。それでも夕方までには僕らの班はほぼ全作業を終了することができた。全員で記念撮影をして、出会いの丘まであがった。

      

  食事作りがあるのでみんなより少し早く今日の宿泊先である学生宿舎に向かう。荷物を下ろし、早速準備を始める。テールさんはゴボウの皮むき、僕は肉を切る。なにせ40人分の量である。やってもやってもなかなか終わらない。そのうちみんなが到着し、カヌ沈隊の若手メンバーと女性陣が助太刀に入ってくれた。そうこうするうちに、隣の部屋では夜学の学習会が始まった。今日はPCとスライドを使い、安谷さんの解説による秩父イワナの学習である。僕とテールさんはその間もひたすら食事を作り続けた。学習会が終わる頃にやっと食事を作り終えた。豚汁は絶妙な味付けでうまく行ったが、カレーは水の量が少し多すぎたようで、子供達が作るキャンプで作るゆるゆるカレーになってしまった(^^;;;。

  それでもみんな美味しいと言ってたくさん食べてくれた。良かった良かった。食事の後はそのまま宴会に突入である。僕はそんなに飲まなかったが、みんなは結構飲んだようだ。山の話し、釣りの話し、楽しい宴は続いた。10時就寝の予定だったが、みんな結構遅くまで飲んでいたようだ。僕は宿舎ではなく、車で寝る事にして一足お先に休ませて貰った。本を開いたが1ページも読まないうちに眠くなってしまった。

  さっき降った雨があがり、澄んだ空気の中、秩父の空には星がたくさん出ていた。

 

2001.4月15(日)  秩父で植樹作業-2

  いつものように5時30分に目が覚めた。少し寝足りない気分もあったが、エイっと起きた。外に出てみると今日も良い天気である。日が長くなっているので、朝日がもう山の上を照らし始めていた。日が当たっている山と陰になっている部分がクッキリと分かれ、空気の透明さと相まって、なんともはや気分がいい。

  昨日テールさんとは6時半起きの約束だった。まだ時間があるのでバーナーでお湯を沸かし、山を眺めながらまずはコーヒーを入れた。うん、至福の時間だな(^^)。ノンビリしていたら少し寒くなってきた。秩父もこの辺りまで登ってくると、ちょうどソメイヨシノが満開の時期で、朝晩は気温が下がる。ちょっと早いが宿舎に行って準備を始めることにした。

  夕べのうちに作って置いた豚汁に火を入れ、ウドンをゆでるための釜にも火を付けた。テールサンも起きだして来て、本格的な準備に入った。といっても今日はウドンを茹でて豚汁をかけるだけであるから、昨日のようなてんやわんやは無い。僕は、稲垣さんが昨日持ってきてくれていたマグロの”づけ”が余っていたので、鉄板を車から下ろしてサラダ油で焼いた。みんなはあんまり食べなかったが、僕にはとても美味しかった。バラバラ起きだしてくる人たちにウドンを茹で、食べて貰った。当初は8時に朝食スタートの予定だったが、30分ほど早めることができた。

  慌ただしい朝食を終え、「来たときよりも美しく」の合い言葉で(^^)、全員で宿舎の掃除をし再び豆焼沢に向かった。今日は出会いの丘から沢に降りるまでの間、kazuyaさんが木の解説をしながら降りてくれた。仕事(学問)とはいえ、木という木の同定ができるということはなんと素晴らしい事なんだろうかと、改めて感心するやら、ため息がでるやらで、なんとも複雑な気分だった。説明を受けているときは「良し、分かったぞ!」と思うのだが、少し歩いて違う場所で見ると、途端にあやふやになってしまう。せめて今回植樹した、シオジ、サワグルミ、ケヤキ、カツラの4種類の木は、どこの山でみても同定出来るようになりたいものだ。

      

  今日は、昨日植栽した木の測定作業と水棲昆虫の調査である。僕は測定作業。メジャーを使って、一本一本何cmあるかを測り野帳に記入していく。僕らの担当エリアは1時間ほどで作業が完了した。水棲昆虫の調査は、釣り人の多い団体なので、それはもう真剣な表情である(笑)。なんだかんだと、お昼までには全ての作業が終了できた。

        

  今回の作業はカヌ沈隊とその仲間のメンバーがたくさん参加してくれた。いつもブラウザで巡回コースに入っているHPに登場する人たちに会うことができて、とても嬉しかった。僕の中ではみんなそれぞれ”有名人”だったので、最初はドギマギしながらの会話だった。話してみると、普通の、実にいい人ばかりで、ある種の出会いの時に感じる<幸せ>感があった。これは、今回の収穫だったなあ。

  100年後の森は残念ながら見ることは出来ないけれど・・・・・・、こうやって一歩ずつ進むんだよなあ。